帯同報告集

中日親善野球(中国) 1996年

境隆弘(大阪大学医学部附属病院 理学療法部)
(現・大阪保健医療大学)

1996年12月20日〜30日にかけて、高校野球鹿児島県選抜チームの鹿児島県内での国内合宿を含む中国遠征にメディカルスタッフとして帯同しましたので報告いたします。

国内合宿初日のメディカルチェックに始まり、ウォーミングアップ、クーリングダウンはもちろん、朝の体操、試合前・中・後の処置、夜のコンディショニングとこれまでの甲子園大会や日本選抜チームのサポートなどで得た知識と技術をフルに発揮してきたつもりです。
また、環境の変化からか体調を崩した選手も何名かおり、うがい、手洗いの励行、不衛生な食物の排除、体調不良者の隔離・看病と中国に渡ってからは正に24 時間営業で完全燃焼した感があります。その甲斐あってか、自分の力不足も多々あったかとは思いますが、大きな事故やケガも無く、全員無事に帰国できたこと に何よりほっとしています。球児たちも今では体調を取り戻し、夏の甲子園に向かってがんばっていることでしょう。

私たち理学療法士が今回のような海外遠征や春夏の甲子園大会にメディカルスタッフとして高校球児をサポートする目的は、選手自身での健康管理指導はもと より、その個々への指導がチームへ拡がり、さらには県高野連全体への高校球児の健康管理に対する認識を深めることにあります。今回の遠征で個別にトレーニ ング方法やテーピング、ストレッチについての指導を受けた球児は、自分で実践するのはもちろん、チームメートにも十分に生かしてくれていると思います。

また、今回は故障知らずの健康体で、特別な指導をしていない球児もいますが、練習前後のアップ・ダウンや投球後のピッチャーのアイシングなど今回の遠征で野球選手の健康管理について何かを学び取り、チームに帰ってもこの経験を生かしてくれていると思います。

以上、我が身は辛かったですが、充実した(自己満足に過ぎないかも知れませんが)遠征を時折振り返ってみては、夏の甲子園での球児たちとの再会を楽しみにしている私の報告を終わります。

最後になりましたが、お忙しい中、鹿児島での国内合宿をサポートしていただいた熊本機能病院の中山朗先生をはじめ、多大なるご指導、ご支援をいただきましたスポーツ傷害理学療法研究会の皆様に厚く御礼いたします。