帯同報告集

日伯親善高校野球大会(ブラジル) 1997年

小柳磨毅(大阪府立看護大学医療技術短期大学部 理学療法学科)
(現・大阪電気通信大学 医療福祉工学部)

1997年9月1日から9月11日にかけて、ブラジル・サンパウロ市近郊で開催された日伯親善高校野球大会に、全日本高校野球選抜チームの医務役員(トレーナー)として帯同しましたのでその概要を報告します。

夏の甲子園大会の激戦を勝ち抜いた選手は、8月26日から野球連盟会館での国内合宿入りましたが、それぞれかなり疲労していました。内科、整形外科医師 による検診に同席し、選手の健康状態を再確認するとともに、練習後には大会中からのリ・コンディショニングを引き続いて実施しました。選抜選手は投手6 名、捕手3名、内野手6名、外野手3名の計18名であり、疲労の回復と自己管理も含めたコンディションの調整をしながら、あっと言う間に出発の日を迎えま した。

伊丹から成田、ロサンゼルスを経由してサンパウロ空港までの旅程はおよそ24時間であり、覚悟はしていましたが時差ぼけを含め、結構きつい移動でした。 幸い、遠征移動時に頻発する”腰痛症例”もなく、現地では移民90周年を迎えられた日系人の方々の熱烈な歓迎を受けました。

今回の遠征は、すべてダブルヘッダーの6試合を3日連続で行う強行日程でした。戦績はブラジル選抜との最終戦に1敗を喫しましたが、他の5試合は圧勝の内容でした。

帯同中の主な仕事としてウオームアップとクールダウンをはじめ、飲料水と氷の確保、擦過傷の消毒処置、挫傷の救急処置等を実施しました。遠征中を通じて 重度の外傷や疾病がなく、選手は数日、ホームステイで歓待を受けていましたので、私は比較的平穏な日々を過ごすことができました。しかし広大なブラジルで は、国内移動といいましてもバスで14時間連続という日もあり、異国情緒に浸りきることができました。また最終日の宿泊は HOTEL NIKKO となっていましたので、「ホテル日航」と思いこんでいましたところ、実は「ホテル日光」であり、4階建ての建物にエレベーターが無いという説明を聞いた瞬 間に、日本の有り難さが身に滲みました。

繰り返しますが現地のブラジル野球連盟役員をはじめ日系人のみなさんは、われわれ選手と役員に非常に親切に対応していただきました。全員が無事に帰国できましたことに改めて感謝したいと思います。

最後になりましたが、国内合宿でもご協力をいただきました本研究会会員の皆様、ならびに私たちの活動に多大なご理解とご協力をいただいております、日本高等学校野球連盟の皆様に厚く御礼を申し上げます。