帯同報告集

明治神宮高校野球大会 台湾遠征(台湾) 2001年

武岡健次(四條畷学園短期大学 リハビリテーション学科)

(現・武庫川女子大学 健康・スポーツ科学科)

2001年12月20日から29日にかけて、国内合宿、台湾・高雄で開催された大会に全日本高校野球選抜チームのメディカルスタッフとして帯同しましたので報告します。

台湾遠征に帯同することになり、期待と不安のなか、自分は選手たちにどれだけのことができるか考えました。台湾遠征前に豊中渡辺病院での研修(テーピン グ・救急処置を中心に)、ウオーミングアップとクールダウンのプログラムの作成、帯同経験のある先生方からの情報収集、台湾の気候・温度・湿度、宿泊する ホテル・神宮球場や台湾高雄の棒球場についてもインターネットで調べました。
また、12月8日には明治神宮高校野球大会優勝チームである報徳学園高校にあいさつにうかがい、選抜選手のメディカルチェックや問診ができたことはとて も自信につながりました。12月20日国内合宿初日、神宮球場内で投手7名、捕手3名、内野手5名、外野手3名の合計18名を対象にメディカルチェックと 問診、投球時に肩、肘に痛みのある選手にはデジタルビデオ撮影を行いました。翌日よりウオーミングアップとクールダウン、疲労の回復と健康管理、コンディ ショニングの調整し、無事に台湾遠征の出発の日を迎えました。

羽田から台北、乗り継いで高雄まで約5時間、移動に関してはきついものではありませんでした。冬の日本と比べると高雄の気候は温暖で野球をするには最適の環境だと感じました。
今回の遠征は、すべて高雄で行われ、初日のダブルヘッダーを含め5試合を4勝1分けの好成績を残すことができました。そのなかでも、第3戦の高苑工商戦 は、今まで全日本高校野球選抜チームが勝つことがなく、歴史的な1勝をあげた瞬間は、体が震えるほど感動しました。テーピングやコンディショニングを行っ た選手が活躍したのでうれしさも倍増だったと思います。

帯同中の理学療法士の仕事は、選手の健康管理(うがい・手洗い・体重測定)ウオーミングアップとクールダウン、試合前のテーピング、試合中の怪我の処 置、ホテルでのコンディショニングが主な仕事でした。遠征中を通じて、重度なアクシデントがなく過ごすことができましたが、ピッチャーライナーが膝に直撃 した際は、一瞬ヒヤリとしました。しかし球場近くの病院や、搬送方法についても現地の方と確認していましたので、冷静に対処することができました。

初めての遠征で選手との関わり方や、情報収集・準備(下見)の大切さについてたいへん学ぶことが多かった帯同でありました。

最後になりましたが、このようなすばらしい機会を与えてくださった、日本高等学校野球連盟の皆様、本研究会会員の皆様、台湾遠征にあたり御尽力いただいた皆様方に、厚く御礼申し上げます。